【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
「…大介さんは優姫さんの事好きなんですか?」
私がなぜこんな事を聞いたのかは分からない。
ただ、少しだけ、大介さんに心が惹かれた
「優姫のことは…もう“好き”ではないよ。どっちかっていうと“好きだった”かな」
大介さんは写真を見ながらヘラッと笑った
「大ちゃんはそれでいいの?」
先輩は大介さんの目を見つめた
「もちろん。もういない人を好きでいてもしょうがないからな。まぁ、まだ恋はしてないんだけどな(笑)」
大介さんは寂しそうに写真の優姫さんに笑いかけた