【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~


「な、なんですか?」



私はちょっと警戒しながら大介さんを見た



「何でもないよ。」



大介さんは笑いながら私の手をとり歩き始めた



「さぁ帰ろうか。俺達の家に」



「はいっ!帰りましょう!!」



私は笑顔で大介さんの胸に飛び込んだ



そんな私を見つめながら大介さんも私を抱きしめた



優姫さん、見ていますか?



あなたが愛した人を私はあなたの分まで愛し続けます




「…今、優姫に“幸せになってね”って言われた気がした」



大介さんが空を見ながらそう話した



「…私もそう聞こえました」



私と大介さんは空にむかって叫んだ



「優姫ーー!!俺、桜ちゃんと幸せになるよー!!」



「優姫さーん!!私が大介さんのこと幸せにしますから!!」



この広い空は優姫さんとも繋がっている




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