【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
「このバカ娘!!!」
そう怒鳴っているのは私の父
あたしは結構有名な家の娘の2人姉弟の長女
勉強が出来る弟と、勉強が出来ない私。
お父さんもお母さんも弟をいつも優先させた
それが悲しくて、悔しくて、寂しかった
でもおばあちゃんが
「私は桜がいるだけで嬉しいわ。だって桜が大好きだもの」
と言ってくれたから、私は生きてこれた
でも、おばあちゃんは死んでしまった
私にはもうあたしを「好き」だといってくれる人はいないのかな…
そう思いながらフラフラ生きてきた
そんな私にお父さんもお母さんも激怒
でもあたしはそんなのどうでもよくて、ニコニコしながら生きてきた
そしてふらりと立ち寄った夜のコンビニにあの人がいたんだ。