【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
「ん?何だよおめぇ」
そういって私を睨んでいる一人の女の人
高校生くらいだろうか。
目鼻立ちもパッとしていてとてもキレイな人
その人の目が私と同じに見えた
だから思い切って声をかけたんだ。
「…私を仲間にしてください!!」
もしかしたら、この人なら私の事を分かってくれるかも知れない
そう思ったんだ
「いいけど。この世界はそう甘くないよ」
そういって私の目を見ながら笑った
この人の名前は“愛”というらしい
私はこの人を“愛先輩”と呼ぶ事にした
しかし、気がついたら“先輩”になっていた
この人は私の気持ちをすぐに分かってくれた
本当のお姉ちゃんみたいで、とても安心できた