【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
「結婚…するのか?拓海と愛が??」
「はい…そうらしいです…けど」
俺はケータイの電話帳から“五十嵐拓海”の文字を探して電話をかけた
『もしもし?大す「親友だと思ってたのにーー!!!」
俺はしゃべりかけの拓海なんて気にせず大きな声で叫んだ
『あははーすいません。まぁいいじゃないですか』
「よくねーよ!全然よくねぇ!!!」
『すいませんって。暇だったら来てくださいよ。待ってますから。それじゃ」
ツーツーツーという俺の耳に響く
…こんなに薄情なヤツだったか?
「大介さん?明後日行きますか?」
桜ちゃんが俺の顔色を伺いながら話しかけた
「…そうだなぁ。桜ちゃん行きたい?」
「はいっ!!行きたいです!」
桜ちゃんの笑顔が天使のように見える
「それじゃぁ行こう。乗せていくから」
「よろしくお願いします!」
桜ちゃんはペコッと頭を下げた
…この笑顔が見られるなら…まぁ拓海の事も許そう!
俺はまたご飯を食べ始めた
*大介目線終了