【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
私は泣いて真っ赤になった顔を洗うためお風呂に入ろうとした
ドアを開けるとそこには大介さんの姿が。
思い切り開けたので痛そうに頭を抱えている
「…っ!!」
私は赤い目と鼻を手で隠した
「ゴメンね?桜ちゃん俺寝ぼけてて…」
「…それでも言っていい事と悪い事があります」
「本当に悪いと思ってる!ごめん!!」
大介さんは両手をくっつくて必死で謝っている
うっすらと目頭に涙をためながら
「…大介さんが私をそばに置いてくれるのは、私が優姫さんに似てるからじゃないですよね?」
「違うよ!そんなんじゃない!!」
「じゃあ何ですか?」
「何でって…」
「…本当は迷惑なんでしょう!?でも大介さんは優しいからいえないんですよね!?」
「そんなんじゃないって!!」
「じゃあ何ですか!私は大介さんが好きなんです!!望みがないなら優しくしないで下さい!」
こんな事言いたくないのに…
勝手に言葉が出る