【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
本当は、眠れたなんて嘘だけど。
私は黒くはれた目をファンデーションで隠していた
私がコップをテーブルの上に置くのと同時に大介さんもコーヒーを飲みほした
「そっか。今日、車で送っていこうか?」
「ありがとうございます。でも、遠慮しておきます。友達と待ち合わせしているので」
最近少しずつだけど学校が楽しくなってきた
きっと友達がいるからだろう
「友達できたのか!よかったな」
大介さんは満面の笑みで頭を撫でる
大介さんはいつも私の頭を撫でる
このいつも通りの仕草がまた私の心をドキドキさせるのだ
今の私の頭には日曜日のことばかり
告白の答えをくれるのは嬉しい…けど怖いわけで。
でも聞かないと前に進めないわけで。
私の頭を困惑状態
あ~!!
この不安を誰かに話したい~!!!
私はいつもより早めにご飯を食べて準備をして家を出た