【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
まぁ、頑張るっていっても告白の返事を受けるだけだけど…
頑張る事といえば自分に覚悟をつけるぐらい…
「桜?何ボーッとしてるの?」
夏海は私の顔を覗き込んだ
「ううん。何でもないよ」
「そう?あ!日曜日のために私からコレをあげましょう!」
そういって夏海は自分のバッグをあさりはじめた。
とりだしたのは小さなハートのついたブレスレット
「かわいい!!」
「実は私が作ったんだ。まぁ1回私がつけたお古だけど」
夏海はそういって私の腕につけた
「え!そうなの??」
私はまじまじとブレスレットを見つめた
「うん。あたしこういうの作る人になりたいんだ。ブランドとか作ってさ」
「夏海ならできるよ!絶対できる!!」
夏海は照れくさそうに「そうかな」と言って微笑んだ
「じゃあ私が夏海の作るブランドのファン1号ね?」
「本当に??嬉しい!!」
夏海はとても幸せそうな笑顔を見せた