【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
「い…った」
私は冷たいコンクリートの上に仰向けになる形に寝転んだ
暗くてよく見えないが、少し太めの男の人が私の腕をバンザイの形でつかんでいる
とても息が荒れていて「はぁはぁ」言っている
怖い!!助けて!!!
叫びたいけど怖すぎて声が出ない
すぐそこにケータイがあるのに届かない
男の人の力にはかなわない
「はぁはぁ。かわいいなぁ。僕のマナたん…」
マナたん!!!??
誰それ!!??
私の頭には、
こういう場合は大抵オタクアニメだな。
なんて冷静な事が考えられている
その瞬間そのオタク男が私の制服のボタンを引きちぎった
あらわになる私の肌
急に恐怖が襲ってくる
私は思いきり足を振り上げた