【完】アップルパイ。~ズット君ノ隣デ~
無理もない。
私は今あわれな姿をしているのだから
私はとっさにバッグで自分の体を隠した
「さ、桜ちゃんどうしたの!?」
大介さんはそういって私に近寄り頭を撫でた
「…っい、やぁあ!」
私は思わず大介さんの手をはらってしまった
大介さんは少し傷ついたような顔をしている
「ごめん…な、さい。ごめ…」
大介さんだと思っていても怖い
私は大介さんの手をにぎり謝り続けた
私の涙が大介さんの手を濡らす
「桜ちゃん、大丈夫。大丈夫だから」
大介さんは優しく私の事を抱きしめてくれた