星くらげ。



「圭ちゃんっ」


圭ちゃん、もとい高岡圭一はお父さんの弟だ。つまりはわたしの叔父さん。


「も〜圭ちゃんってば、いーかげん起きて!」


目覚めの悪い叔父さんにしつこく揺さぶり攻撃をかけていると、ようやく布団から眠そうな顔を出す。
ほんのちょっと目を開けて、圭ちゃんがわたしを確認。


「亜美おはよ」


夢うつつにわたしの名前を呼んだ圭ちゃんの顔が崩れる。ふにゃり、効果音をつけるならこんな感じ。
そんな笑顔を向けられては、さっさと顔洗ってきて、なんて怒る気にもなれない。


「ん〜……いい匂いする。ベーコンエッグ?」
「うん。半熟なんだから冷めないうちに起きてきてね」




< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop