ずっと好きだったよ
海は、ぶつかった人を見た。
《うわぁっ》
ぶつかった人は、遥斗だった。
「ごめん」
海は、反射的に謝った。
「こんな遅くまで何やってんの?」
遥斗が口を開いた。海は驚いた。
《喋った!?》
「ちょっと、いろいろあって」
海は答えた。
「ふーん」
遥斗は言った。それから、しばらく沈黙が続いた。
さきに口を開いたのは、海だった。
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