ずっと好きだったよ
第二章 特別な存在
入学してから、遥斗に会った日から、一ヵ月が経とうとしていた。
「明日、遊びに行かない?」
亜妃から誘わいがきた。
「いいよ」
「翔哉たちも誘わない?」
「いいよ」
海は言った。


そして、四人で遊ぶことになった。いつも以上に亜妃は、はりきっていた。
「映画見に行こう」
亜妃が言った。
「映画?別に見たいのねぇーし」
翔哉は反対した。
「海と遥斗くんは?どうする?」
亜妃が海と遥斗に訊いてきた。海と遥斗は顔を見合わせた。
結局、映画は無しになり、どうするのか考えることになった。
「翔哉が考えてよ。私の意見、取り消したんだから」
亜妃は少し怒っていた。
「分かってるよ」
翔哉は言った。二人がもめている間、海と遥斗はただ呆然と二人を見ていた。
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