ずっと好きだったよ
「どうするんだろ」
海は言った。
「さぁ~」
遥斗はやる気のない声を出した。
「俺たちだけでどっか行く?」
遥斗の突然の誘いに海は倒れるかと思った。
《えー!?これは夢?》
海の頭の中は、わけが分からなくなっていた。
「聞いてる?あの二人のもめごとに巻き込まれたくないし」
遥斗は言った。
「そうだね」
海はそう返事をした。
《って、何O.K.してんだよ》
自分で自分に突っ込みを入れた。
「翔哉。俺たち、抜けるから」
遥斗がそうゆうと、二人は驚いた顔をしていた。
「行こう」
そうゆうと、遥斗は反対方向に歩き出した。
「亜妃、電話するから」
海はそう言い、遥斗の後を追った。
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