ずっと好きだったよ
家に帰ってからも、ムカムカしていた。

その日の夜、亜妃に電話した。
「びっくりしたよ。いきなり二人でどっか行っちゃうんだもん」
亜妃は言った。
「ごめんね」
海は今日のことを思い出したくもなかった。
「で、どこ行ってたの?」
亜妃は、興味を示していた。
「どこも行ってないよ。そのまま家に帰った」
海は答えた。
「えー!?何それ」
亜妃は、がっかりしている様子だった。
「あいつが悪いの。人のことバカにして」
海は苛立ちを亜妃にぶつけていた。
「仲良くなったと思ってたのに」
亜妃は残念そうに言った。
それからしばらくして、いろんな話しをして電話を切った。


次の日も、また四人で屋上でお弁当を食べたが、遥斗とは一言も喋ることはなかった。
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