ずっと好きだったよ
「そのケガ、転んだんじゃねぇーよな」
遥斗は言った。海は、遥斗を見上げた。
「何があった。俺が教室に行ったとき、なんでいなかった?」
遥斗は問い詰めた。海は悩んだ。遥斗に心配をかけたくなかった。海は、さっきのできごとを思い出していた。あの三人の怖い顔。突然、恐怖を感じた。あのときは、恐怖なんて感じなかったのに。思い出しただけで、涙が出てきた。
遥斗は何も言わずに、ただ海を見つめていた。
そして、海は決意をした。
すべてを話した。
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