ずっと好きだったよ
そして翌日。海は、翔哉と話しがしたくて、昼休み屋上に誘った。
「初めてだよね。海ちゃんと二人で屋上で話しすんの」
翔哉はなんだか嬉しそうだった。
「あのね、話しがあって。私が、あんまり言うことじゃないんだけど」
海は言った。
「何?」
「亜妃のことなんだけど」
「亜妃?」
「うん。翔哉君はさ、亜妃のこと、どう思ってんの?」
海はストレートに訊いた。
「どうって・・・友達かな?」
翔哉は言った。
「友達なんだ」
「うん。なんでそんなこと聞くの?」
翔哉は訊いた。
「えっ・・・・あっ・・翔哉君と亜妃って仲いいから、翔哉君は亜妃のこと好きなのかなぁなんて思った」
海は翔哉を見た。
「俺さ、好きな子いるんだよね」
翔哉の突然の言葉に、海は驚いた。
「好きな子?」
海はおそるおそる訊いた。
《亜妃じゃないよね。だってさっき、友達だって言ってたし。じゃぁ、誰?》
海がそんなことを考えていると、翔哉が口を開いた。



「俺、海ちゃんが好きなんだけど。俺と付き合ってよ」



《えっ・・・・・今、なんて?》



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