ずっと好きだったよ
亜妃と別れ、海は教室に戻った。一人でいるのが辛かった。
誰かに、そばにいてほしかった。
海は、鞄から携帯を取り出し、遥斗に電話した。
そばにいてほしいと思った時、遥斗の顔が浮かんだ。
「はい」
遥斗は、すぐに出た。
「・・・・・」
遥斗の声を聞いた瞬間、涙が溢れてきた。 遥斗の声を聞いて、すごく安心した。涙が止まらなくて、言葉にならない。
「海?」
遥斗は名前を呼んだ。
「泣いてんの?」
遥斗は言った。
「私、私・・・・」
海は、なかなか言葉にすることができない。
「今、どこ?」
「教室」
「今から行く」
遥斗の言葉に、海は泣き崩れた。



しばらくして、遥斗がきた。



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