ずっと好きだったよ
遥斗に、だきしめられ落ち着いた。
「落ち着いたか?」
遥斗が言った。
「うん」
海は答えた。海と遥斗は、机に座った。
「俺さ、なんとなく気付いてた。河井が翔哉を好きなことも、翔哉がお前を好きだってことも」
遥斗は言った。
「どうしたらいいんだろう。私、このままじゃ嫌だ」
海はまた泣きそうになった。
「ちゃんと、二人に分かってもらうしかねぇーんじゃねぇの?」
「分かってくれるかな」
海は怖かった。亜妃は、許してくれないかもしれない。
「大丈夫だよ」
遥斗は海の頭に手を置いた。




いつも、いつも、私の背中を押してくれるのは、遥斗なんだ。



遥斗がいなかったら、私はきっと絶望の中にいた。



私は、ようやく気付いた。



私、いつからこんなに遥斗のこと好きになってたんだろう。




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