ずっと好きだったよ
そして、二人でブランコに乗った。
「遥斗、話し聞いてもらってもいい？」
海は言った。
「なんでも聞くよ」
遥斗は言ってくれた。海は立ち上がった。
「私ね、遥斗に初めて会った時、なんだこいつって思ったんだ。なんかすごい冷たいし。でも、私が泣いていた時、抱き締めてくれてすごく嬉しかった。あのときから、遥斗は私の特別になったの。それから、遥斗とも話すようになって毎日楽しかった」
遥斗は真剣に聞いてくれていた。海は話しを続けた。
「いつの間にか、遥斗を好きになってる自分がいた。でも、好きだって分かってもどうしたらいいのか分からなくて。そしたら、遥斗に彼女ができたって聞いて。ショックだった。後悔した。だから、私も付き合うことにした。遥斗を忘れることができればって思って。でも、無理だった。やっぱり忘れなれなかった」
海の目から次々涙が溢れ出てきた。
「海・・・・・」
遥斗は海の涙を拭いた。そして、海を引き寄せ、強く抱き締めた。
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表紙・目次

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