ずっと好きだったよ
「海、一緒に行きたい所があるんだけど」
遥斗は海から体を離した。
「えっ?」




二人で手を繋いで歩いていた。
「どこ行くの?」
海は訊いた。
「ナイショ」
遥斗は笑った。




途中から、山道に入り階段を上がっていった。
「遥斗~まだ着かないの?」
海はもう疲れていた。
「もうちょっと」
遥斗は言った。そして、
「着いたよ」
遥斗は言った。
「すごい・・・・こんな場所があったなんて」
そこは、海が見える場所だった。
「来たかった。海と一緒に」
「えっ・・・・・」
海は遥斗を見た。
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