睡恋
確かに俺もそこが気になっていた。


麗「……、あんたたち付き合ってるのに「さん」づけなの?お互い名前で呼べばいいのに。」


愛「今はそんな話はしてないでしょ!!」


愛さんが怒鳴った。


とても普段からは想像出来ないほどだった。


愛さんは、怒鳴ったことに気付いたのか下を向いていた。


場の空気が重い。


麗「……愛のことが心配だったのよ。だって、本当なら今日から一人だったんだよ。」


この空気を嫌ってか、麗奈さんが真面目な顔をしつつも優しく言った。


それでも場の空気は重い。


この場から抜け出したいほどだ。


その時、不意に俺の携帯が鳴った。


俺は席をはずして電話にでた。


新吾からだった。


新「麗奈がどこにいるか知らないか?愛さんのとこに行ってすぐ帰ってくるって言ったのに帰ってこないんだ。麗奈の家に行った方がいいかな。」
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