睡恋
俺は全てを知っているだけに困った。



新吾に本当のことを言えば姉妹の関係が悪いままで迎えにくると思った。



だから「二人仲良くやってるんじゃない」などと言って、新吾が来ないように手を打った。



俺が新吾と話をしている間の姉妹の会話は…………、


愛「お姉ちゃん、お父様のご好意がどうして分からないの」



麗「……愛には分からないのよ。あんな大きなプレゼントがご好意?ふざけないでよ!!お母様をあんなめにあわせたあの男のプレゼントなんて受け取れないわ。」



愛「お父様だってわざとお母様をあんなめにあわせたわけじゃないかもしれないじゃない!!だから、プレゼントを受け取ってあげて」


姉妹はお互いに涙を浮かべていた。



俺「ごめんごめん。長くなっちゃって。麗奈さん、新吾が心配してましたよ。」


二人の会話は全部聞いていた。



悪いことだと思ったけど、ここで止めとかないとやばい気がした。



麗「本当に!?まぁ、いつの間にかこんな時間!!じゃあまたね佐藤さん………愛」
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