睡恋

式場は人が数え切れないほどたくさんいた。

新郎と新婦の人脈の広さがうかがえた。

そんな人ごみの中で、俺は新吾を探していた。

式はまだ始まっておらずステージの上に新郎と新婦がいないということは、控え室なのだろうと思い部屋をノックしても返事がないので人ごみの中にいるとふんだのだ。

思った通り新吾は人ごみの中にいた。

しかし、今から結婚する人間とは思えないほどにオロオロして周りをかなり気にしているのだ。
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