恋の坂道発進―2010年バレンタイン短編―
っと思った時だった。
受付付近に、パーっと花が咲いたような空気が。
そこには、塩崎先生がいた。
私が技能教習の時間には見ることができなかった“笑顔”・・・・・・
その貴重な笑顔が向けられている先。
ガーーーーーン
受付の女性。
まぁね。
確かに綺麗だし、感じもいいし、誰でも笑顔になっちゃうような女性だけれども。
何も、そんな素敵な笑顔を振りまかなくてもいいじゃん。
その10分の1でもいいから、私に笑顔を見せて。