恋の坂道発進―2010年バレンタイン短編―
2.アクセル全開
―アクセル全開―
時間になったので、受付へ向かった。
受付のお姉さんが渡してくれた紙を見る。
“塩崎憲司”
噂の?
塩崎?
てか、画数多!!
何この胸のドキドキ感。
意識しすぎだよ、私!
期待しすぎるとガッカリするから、期待しない方がいいのに。
私は、200%期待しながら、25番の車を探す。
もうすでに覚えてる。
塩崎=25番って。
まだ顔も見ていないのに。