恋の坂道発進―2010年バレンタイン短編―
塩崎先生は車に乗り込み、窓を開けた。
「お前だけ特別扱いできないから送れないけど、気をつけて帰れよ」
窓から手を出して、かっこよく手を振って・・・・・・ 去っていく。
他の人がするとキザだなって思うけど、塩崎先生ならかっこいい。
私。
どうしよう。
好きって言われた。
お祝いしてくれるって。
俺んち来いって。
ハンバーグ作ってって。
ウキャ―――――!!!