恋の坂道発進―2010年バレンタイン短編―
塩崎先生が好きだって気持ちだけで突っ走った。
自分を信じろって教えてくれた塩崎先生。
思い切り、恋のアクセルを踏み込んだ。
坂道発進の時みたいに。
怯えるんじゃなく、信じて強く踏み込む。
時にはそんな勇気が必要なんだって。
塩崎先生が教えてくれた。
まだまだ始まったばかりの私の恋。
これからは、いつも隣に塩崎先生がいてくれるんだね。
だから、S字もクランクも縦列駐車も怖くない。
坂道発進だって大丈夫。
まだまだ始まったばかりの恋。
教習コースの最初のカーブを曲がったくらい。
~END~