骨まで愛して〜ハッピーバレンタイン〜


「ねぇ、何か言ってよ。こっち見なさいよ」


無理矢理上げさせたコウタの顔が真っ赤で、意味がわからず交わった視線。


「…それって、僕のこと好きってことだよね?」



…え…



「それって、さっちゃんが、やきもち妬いてるってことでしょ?」


…えぇっ?

思考回路が追い付かないのに、キラキラ輝くコウタの顔



「それってやっぱり、さっちゃんが僕のこと好きってことだよ!」

ズシンと響いた言葉に身体中の熱が顔に集まる。


「…さっちゃん、顔真っ赤…」


「…もう言わないで」


これ以上コウタのペースに呑まれたら、ゆでダコになっちゃう。


立ち上がろうとした私の手を優しく包むコウタの手


渡された紙袋を手に見返したら、私以上に真っ赤な顔で、優しくコウタが言った。



「ハッピーバレンタイン、さっちゃん骨まで優しく食べてね」


「…っ!」



END
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

恋の種
瑠色/著

総文字数/39,772

恋愛(その他)71ページ

表紙を見る
☆君に一途☆
瑠色/著

総文字数/4,985

恋愛(その他)9ページ

表紙を見る
教師失格☆恋事情
瑠色/著

総文字数/31,402

恋愛(その他)47ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop