Nightの誘惑
「こちらこそ、ヨロシク。」


それだけで、精一杯だった。


握れた手が心地よくて…


初めて触れたとは思えないくらいに、私の手にフィットしてる。


彼氏の手よりもずっと…。


いつまでも握ったままの私達の手を、マスターは笑いながら、


「握手長すぎだから。ハイ、離すよー。」


そう言って離された私と俊介くんの手。








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