Nightの誘惑
でもさ、せっかく来たのに…

さっきから俊介さんの姿が見えない。


休みだったりして…

来た意味ないじゃん。

「どうゆー風のふきまわし?」


スナック菓子をカゴの皿に乗せて、一つつまみ食いするマスター。


「深い意味はないけど…」

「けど?」


そんなに知りたいの?

ただの気まぐれじゃいけない?


「…飲み足りなかったから…」

咄嗟に浮かんだ嘘で誤魔化した。


ハハッ…と笑って、

「ヨウらしいや。」


そう言って私の頭を撫でた。





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