Nightの誘惑
よかった…バレなくて。

―と、その時…


バタンとドアが閉まる音がして振り返った。


あ…。

「いらっしゃい、ヨウちゃん」


笑顔の俊介さんがビニール袋片手に立っていた。


なんだ、いるんじゃん。

しかも…ちゃんと私の事覚えてくれてる。

って、私昨日来たばかりだっけ。

そりゃ、覚えてるか…。


「こんばんは。買い出し?」


荷物を指さして聞いた。

「うん、昨日大量に減ったから…メロンリキュールがね」


アハッ…

それって私じゃん。

俊介さんのやんわりなトークに心が弾む。


どうしよう…ニヤケちゃうよ。





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