Nightの誘惑
いまだに把握してないのか、二人は口をあんぐり開けて私を見ていた。


追加のビールを注文して、手持ちぶたさになった右手でタバコを取り出す。


−カチッ−


火をつけて、天井目掛けて煙りを吐き出した。


そして…


やっと沈黙を破ったのは智香だった。



「…本気で?」


いつになく真剣な智香の目に、私も思わず体勢を整えた。




< 7 / 87 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop