Nightの誘惑
あぁ…


私…もう理屈抜きでこの人が好き。




自分を止められそうにない。


このまま一緒にいたら…きっと…


ううん。絶対にブレーキが効かなくなる。


今、どんな状況であろうと彼氏がいる立場なのに。


ダメ…なのに…


「俺さ、初めてなんだよ…誰かをこんなに愛しいと思ったのは…」


「…えっ?」


握られた手にギュッと力がこもる。


お願い…そんな風に見つめないで。

そんなセリフを真剣な顔して言わないで…



「俊介さん…私…」

「俺は、ヨウの素直な気持ちが知りたい。ただそれだけだ。今必要なのはお互いの気持ちだけだろ?」


私の頬にそっと触れた俊介さんの手が熱い。


本気…?





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