Nightの誘惑
……そんなわけ…ないよね…?


きっと…夜という魔法がかかってるから



だから、熱くなってるだけ。


朝になれば二人とも冷静になる。



そしたら、一気に現実へ引き戻されてしまうんだ。

「あのね、俊介さん…私は…私にはまだ……」


決して逸らさないその目が、今の私には怖いくらいで…

今すぐ消えてしまいたいくらい…

全部見透かされてる気がするから。



「知ってるよ。」


「なにを…?」


「俺にしない?」

…って、


真顔でそんな事を言われて

正気でなんかいられない。







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