Nightの誘惑
私は全部話した。


もちろんそのつもりではいたけど…。



「じゃぁ、今は連絡とってないの?」


チーズケーキをちょっとずつ口に運びながら、耳と目を私に傾ける智香。



「うん。とってないよ。」


「俊介くんから連絡来たりしないの?」


これで何杯目だろう…お気に入りのハーブティーを口にする。

手を止めたまま私の返事を待つ智香に、


わざと焦らして…言葉を繋げた。




「ないよ。私がケジメつけるまで待つって言ってくれたから。」


「本当にいいの?彼と別れても…」

「もう決めたから。俊介さんに出会う前から決めてた事だから…」



そっか…そう言って智香は頷いてくれた。






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