チャット嬢 華
仕事場

事務所に着いた。

そこは
風俗が建ち並ぶ歓楽街の
少しはずれの雑居ビルの1フロア。

エレベーターの乗って
上に昇る。

ラブホテルのフロントの匂いにそっくり…

そう思いながら
私は部屋に案内された。

ビルの中というより
マンションの一室という印象を受けた。

居間のような処には
ガラス製のテーブル。

マガジンラックには
ギャル系の雑誌や風俗誌が収められている。

簡易的に仕切られた部屋が
5つ程あり、

部屋を仕切る薄い壁は
天井までには届いておらず、
仕事の声が丸聞こえだ。

私は事務室の応接間に連れて行かれ
連絡先を書き、簡単なアンケートのようなものを書いた。

「じゃあ早速仕事してみようか」
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