チャット嬢 華

ああ。

給料が良いのは
そういうことか。

なんとなく雰囲気で察していたけど。

変な下着をはいてこなくてよかった
と、意外に落ち着いた自分が居た。

「じゃあ、脱ぎますね」

私はセーラー服のジッパーを
ゆっくり外す。

着慣れない服を脱ぎ着するのは
結構大変。

スカートを下ろし終わると
普通の部屋にブラとパンツだけで座っているのに
妙な違和感を感じた。

「お、スタイル良いんだね。
 可愛いよ^^」

相手の文字が
画面に打ち出される。

あとは客の言うが儘。

自慰のまねごとをして、
相手が昇天するまで
ひたすら高い声で鳴く。

それは隣から漏れてくる
他のチャット嬢からの受け売り。

こういうものなんだ
と割り切って
何も考えなかった。


「ありがとう。
 また来るね。
 これからも頑張って!」

「はい!
 ありがとうございました。」

仕事終了。
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