気まぐれカエル~バレンタイン特別編~
「南…?黙ってたらわかんねぇよ」
先生がギュッと抱きしめてくれた
そのせいで瞳にたまってた涙が溢れてしまった
「なんで泣くの?オレなんかした?」
「ち…がう…」
先生の胸の中で私は首を横にふった
先生のせいじゃない
まだまだ子供な私のせい
「じゃ何?」
「……先生が…チョコもらうの…嫌なんだもん」
甘えた子供のように先生に頭を撫でられながら、ぽつりと出た本音