1センチの距離
「そぅだ!2人との再会と新メンバーのお祝いしようよ!」
「そぅやな」
「チーネ,お酒はなしだぜー?」
笑いながら賛成する嵐士と壱依。
杏と棗はきょとんとしながら,3人のやり取りを見ていた。
「いつにするんや?」
「ぇ,今日でいいでしょ?」
「杏ちゃんと棗ちゃんはこの後予定ない?大丈夫?」
千夏と嵐士が日程を決めていると,壱依が2人に声を掛けた。
「ぁ,大丈夫です」
微笑みながら頷く2人。
そんな2人に壱依も微笑み返した。
「じゃあ,この後行こう!……杏ちゃん達,着替えに帰る?」
3人の会話を聞いてた千夏が話を進めた。
「そぅですね,一度帰って着替えてからの方が……」
杏と棗が顔を見合せ言うと,
「ほんなら,駅で待ち合わそーか」
「はい」
「じゃぁ,後でね」
嵐士の言葉に促され,待ち合わせを決めた5人は一先ず解散した。