罪恋
ディズニーランドの帰り真央の家の近くの公園で座って話をした。
「今日はありがとね、あたし…もう怖くないよ。あたしには俊君がいるから」
「俺も真央がいるから、もっと生きたいって思った」
「…あと、どれぐらい?」
「2年…」
嘘をついてしまった。
2年も生きられるわけない…。
「2年かぁ…、まだまだだね!大丈夫だよ!きっとドナー見つかるよ」
顔は笑っていたが真央の手は震えていた。
震えた手を俺は強く握りしめた。
「俊君?」
「何ビビってんだよー!真央おいて死ぬわけねぇじゃん!な?」
「…うん、あたし!ずっと俊君の側にいるからねっ」
「真央ってさ…」
「ん?なに?」
「そんなに俺の事好きなんだなぁー!」
「…悪い!?」
少し照れた横顔をみて優しく抱き締めた。
「いいかもな、俺も真央に惚れてるしなぁ…っ」
こんなに恥ずかしい言葉を口にしたのは初めてで好きな人しか言えない言葉なんだって感じた。