罪恋
教室に入ると半数はとっくに座っていて俺の席は、一番後ろのベランダ側だった。
隣の席をみると、同い年には見えないほど幼い顔をした女の子が座っていた。
尚樹は前の席ですぐに俺の隣の子に話しかけた。
「俺!竹中尚樹、よろしくねぇ」
「…はい」
いろいろプリントを配られると自由に帰宅になり俺は家に帰ると趣味である写真をとりに公園に出かける事にした。
空や川や子供達にカメラを向けるとみんな笑顔をみせてくれるんだ。
正直、空や川の笑顔は分からないけど何故か輝いているように見えるんだ。
自然を撮ろうとレンズを向けた先には、女の子が見たことのない自然な笑顔で犬と遊んでいた。
俺は、無我夢中でその写真を撮り続けた。
少しだか見覚えのある顔だ。
よく見ると俺の隣の席の子だったんだ。
尚樹が喋りかけた時とは全然違う雰囲気。
俺は初めて女の子に見とれてしまった。