I and You
「あなた・・・・・・いいの?」
雅子が不思議な顔で聞いた。

「何が? 」
「以前に私があなたに黙って、栄作にテレビゲームを買ってあげたら、こんなもの子供のためには良くないって、すごく怒ったじゃない」

「そんなこともあったな」
クローンは、思い出したふりをして言った。

「気が変わったんだ。あとで雅子も一緒にやらないか?  なかなか、おもしろいものだぞ」
と、言ってクローンは食卓の椅子に座って食事を始めた。

雅子は、あきらかに夫の様子が違うことが気になった。

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