I and You
「どうしたんだ? 待っているんだぞ」
電話の相手は一郎だった。

しばらく康夫は、一郎と電話で話した。

「わかった」
と康夫が納得して携帯電話をきった。

「どうした? 」
クローンが気になって聞いた。

「実は、一郎から、あと三日間だけ君に代わりをやってほしいらしい」
康夫があっさり答えた。

「そんな! どうしてなんだ? 」
クローンが困ったように言った。

「彼女と何か問題があったらしい。まだここには帰れないそうだ」

康夫の言葉にクローンは不安になった。

「どうしたんだ? あと三日間だけ今の状態でいてほしいだけなんだぞ」
康夫は、クローンの表情をみて怪訝(けげん)な顔をした。



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