I and You
次の日の午後。

クローンは、病院の屋上にいた。
頭痛が始まり気分が悪くなっていた。

クローンの携帯電話が鳴った。
クローンは息苦しく呼吸が乱れながら、白衣の胸ポケットから携帯電話を手にした。

電話の相手は康夫だった。

「気分はどうだ?」
康夫がクローンの体のことを聞いた。

「午前中は君からもらった薬で痛みが止まっていたが、また少しずつ痛みが始まった」
クローンは、右手でこめかみに触れて痛みを感じる部分を押さえた。

「そうか。いいか、よく聞くんだ。痛みが激しくなる前に、昨夜渡した薬を飲むことを忘れるな」
康夫が頭痛の対処方法のアドバイスをした。

「わかった」
クローンが痛みに耐えながら答えた。

「俺は今からアメリカへ行ってくる」
突然、康夫がアメリカへ立つことを告げた。

「ア、アメリカ・・・・・・どういう用件で行くんだ? 」
クローンは、顔をしかめながら傷みに耐えている。




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