Ｉ and You
一郎が康夫の別荘に戻ってきた。

一郎が、リビングに入るとクローンはソファで眠っていた。
一郎は、スーパーのビニール袋をソファ前のテーブルに置いた。

「おい、大丈夫か？　」
一郎は、クローンの体をさすって声をかけた。

クローンが目を覚ました。

「どうしたんだ？」
クローンは寝ぼけた顔をした。

クローンは元の人格に戻っていた。

「気分はどうだ？　」
一郎は穏やかな表情で心配して聞いた。

「なんか不思議な感じだ・・・・・・」
クローンは頭を押さえて答えた。

一郎は、テーブルを挟んでクローンとさし向かえに座る。

「さっきは悪かった。君にあたったりして」
一郎がクローンに謝る。

「何を謝ってるんだ？　」
クローンは、一郎が謝る理由がわからなかった。

「君に苦しい思いをさせてしまったことだ・・・・・・よく考えてみると自分の都合で君には迷惑をかけてしまった。本当にすまない」
一郎はクローンに頭を下げた。


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表紙・目次

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