Ｉ and You

一郎がキッチンの冷蔵庫を開けた。
冷蔵庫の中には一本だけ缶ビールが入っている。

一郎は、リビングのソファに座り手にしていた缶ビールを開けた。

「これからは、君と僕がうまくやってゆくことを誓って乾杯」
一郎が缶ビールを持って笑みを浮かべて言った。

クローンは、手にした缶ビールを目線より高くあげて形だけの乾杯をした。
そして、缶の中に残ったビールを一気に飲みほした。

一郎は、早くクローンにブランデーを飲ませたかった。
そのため、クローンにあわせるように缶ビールを一気に飲みほした。

缶ビールを一気に飲みほした一郎を見て、クローンは含み笑いをした。