Ｉ and You
二人は地下にある部屋に入った。

康夫は、研究を極秘にしているため地下に研究室を造った。
小さな部屋だが、研究するための機材や備品は整っている。

康夫が部屋に入るなり、手術台に眠っているクローンがいた。

「これは・・・・・・」
康夫がクローンに近づいた。

「こいつは死んでいる。ここにある毒物を飲んで」
一郎が答えた。

「いつ？　」
康夫は、クローンが死んだ経緯を知りたかった。

「昨夜、こいつが酔いつぶれて寝ている時、少しの時間だけ俺は外に出ていた。こいつと言い合いをして、むしゃくしゃしていたからバーに飲みに行った。夜中の三時過ぎに帰ったら、こいつの姿がなかった。」

「クローンは、どこにいた？」

「ここで倒れこんでいた。おそらく頭痛に耐えきれず間違ってここにある毒物を薬と思って飲んだらしい。その証拠に棚の中にある薬品を手にして倒れていた」
一郎が推測をしたことを話した。

「しかし、クローンには、この部屋に入るなと言っていた。それに棚の中にある薬品には触らないことを言い聞かせたいたのに・・・・・・」

康夫はクローンの行動に疑問を抱いた。











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表紙・目次

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