I and You
日曜日の朝。

食卓で雅子が栄作に何かを言い聞かせている。

一郎がリビングに入ってきた。

「あっ! パパ!! 」
栄作が一郎に近づく。

「おはよう。ごめんな・・・・・・寝坊してしまった。今から外に出るから準備してきなさい」
一郎は、パジャ姿の栄作に着替えるように言った。

「うん!! 」
栄作が元気に返事をした。

「栄作! まだ話は終わっていないよ!! 」
雅子が栄作を引き止める。

「ママ、また後で」
栄作は、雅子の話を聞くこともなく急いで自分の部屋に行く。

「まったく・・・・・・」
雅子が呆れた様子だった。

「どうしたんだ? 」
一郎が雅子の態度を気にかけた。

「あなたからも、栄作にしっかり言い聞かせてくれない? 」
雅子が一郎に頼むように言った。

「何を・・・・・・? 」
一郎が雅子の言いたいことを聞いた。





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