きれいな夜に
自転車で
一気に坂を駆け下りる

心地よい風を受けたなら
ハンドル放してみよう

キレイに目の前が一回転
青とコンクリートが逆転

少々の傷は構わない
盛大に大の字に寝転ぶ

川原沿いの道

約束の時間前に到着
足音が聞こえるのを待つ

ほら 来た 
手を振って小走りで

僕も起き上がって 
手を振る

そして 
隣に座る君を 腕の中に

君の日常の中に僕を
僕の日常の中に君を

それを願って 
今日も君を連れ出す

「非日常からの脱出」

(後ろに寄り添う君と共に)
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